苦痛の交わり
フィリピンから来たクリスと知り合ったのは、某海外SNSだった。クリスは介護の技能実習生として、横浜だか川崎だかの研修センターで研修を受けている頃だった。
会おうという話をしてはいたが、クリスがなかなか忙しい様でその時間が取れないまま、豊橋の介護施設に配属が決まってしまった。
結局、会えたのはクリスが豊橋に移ってからの事だった。いつもの様にネット恋愛まで発展させてからのデートだったので、初デートはいきなりラブホテルだった。フィリピン娘はネット恋愛までいけば、会ったその日にセックスまで持ち込めるパターンが多い。しかも愛があればコンドームなど使いたくない、直接感じたいと、生中出しさせてくれる事がほとんどだ。
クリスは、背は160くらいでややむっちりした体型。ストレートの黒髪は下乳くらいまでのロング。ミンダナオ島のダバオ市出身という事で、フィリピン南部の娘に多い浅黒い肌。目はパッチリした二重だが鼻は低い。どこなく全体的に部品がアンバランスな感じで、いい感じのブサイクだ。
私は朝早めに家を出たし、クリスも待ち合わせの時間が午後の早い時間だったためどちらも昼を食べていなかった。ラブホテルのルームサービスで昼食を済ませると、私は食後の一服と決め込んだ。するとクリスは「タバコは体に悪いよ」といいながら、試しに一本喫わせて欲しいと言った。
クリスはタバコに火を点けて、初めての喫煙だというのに深く煙を吸い込んだものだからたまらない。たちまちむせ返った。それでもクリスはさらに二、三服煙を吸う事に挑戦したが、さすがにこれ以上は無理と諦めた。
やがて、どちらからともなく唇を合わせた。互いに服を脱がせあってベッドに横たわる。クリスの南国パパイヤに指を這わせると、既にたっぷりと、ねっとりした果汁が溢れてかえっていた。前の彼氏はフィリピン人だが、数年前に別れたというから、男はそれ以来だったのだろう。
胸はさほど大きくはなく、Cカップくらい。その頂上に、これまた南国娘によくある色の濃い乳首がそびえていた。
ベッドに横たわった私の上にクリスは覆いかぶさって激しく唇を求めてきた。下からクリスを抱きしめながら応じる。すると、まだ前戯もしていないのに私の固くそそり立った日本の肉竿をまさぐると、そのままパパイヤに突き刺した。
クリスは体を起こして私の上に馬乗りになると、私の両方の乳首を親指の爪で強くつまんだ。かなりの痛みに思わず「あぁーっ!」と悲鳴をあげた。クリスは欲情に潤んだ瞳でその様を上から見下ろしていた。
クリスとのチャットで、私がMでクリスはSである事は分かっていた。だからクリスは躊躇う事なく私に痛みを与えたのだ。
痛みが続く間、私はずっと悲鳴を上げていた。それくらい痛かったのだ。だがその痛みすらMの私にとっては快楽だった。
ふと痛みが途切れると、クリスは乳首を優しく愛撫しはじめる。その快楽に浸っているとまた突然の痛み。
そして、また悲鳴。
その都度、クリスを貫く肉棒に力が入る。
クリスは腰を前後に動かし始めた。
痛みと快楽の繰り返し。
乳首が腫れてきたのだろうか、繰り返されるたびに痛みが増していく。
同時にクリスの腰の動きが速まる。
ついには足をばたつかせて、首をのけぞらせて一段と大きな声で私は悲鳴を上げた。
その瞬間、クリスも目を固く閉じ、歯を食いしばりながら「うっうぅっ!」と呻いた。クリスのパパイヤがグッグッと締まるのが分かった。
クリスは暫く腰の動きを止めて絶頂の余韻に浸るかのように天を仰いでいた。
束の間、痛みから解放されたが、やがてクリスは再び乳首を激痛で攻める。
一度痛みから解放された後だけに、痛みの強さが増している。
また足をバタバタさせ、背中までのけぞらせて絶叫した。
乳首がヒリヒリと痛み、もうやめて欲しいのに、やめてくれない。
私が痛みに悲鳴をあげて、耐えている姿を見る事でクリスは昂奮するのだ。
こんな調子でクリスは四回の絶頂を迎えた。
さすがにやや疲れた顔をしていたが、私もまた体に力を入れて痛みに耐えていたせいで、全身に脂汗をかいていた。
「今度はハピーの番だよ。」
ハピーとは、hubby、ハズバンドの事である。ネット恋愛の間に、クリスが本気だったかどうかは知らないが、将来結婚するか、という話をしていたのだ。私は冗談のつもりだったのだが。
そう言ってクリスは私傍らに横たわった。
今度は私が上からクリスを貫いた。
クリスが下から再び乳首を痛めつける。
乳首の苦痛と、クリスを貫いている敏感な肉竿の快楽が脳髄の奥深くで絡み合い、Mの悦楽と化す。
「ああぁっ!」
クリスを貫いていた時間はさほど長くなかったに違いない。乳首を責める爪がグッと強まって、その日の一番激しい痛みを感じると同時に私は一際高い苦痛と快楽の悲鳴を上げて、南国パパイヤの中に日本のココナツミルクをたっぷりと注ぎ込んだ。
クリスを抱きしめながら余韻に浸っていると、彼女は言った。
「ハピーの悲鳴と痛がってる顔、すごく昂奮したよ。愛してる。」
その部屋は一番良い部屋だったので、ラブホテルの割には広々としていて、バスは当然ジャグジー。さらにはドライサウナまであった。
二人でジャグシーを楽しんでいると、私もクリスも再び昂奮し、クリスのねっとりしたフェラの後、さらに一発をクリスの中に放ち、ドライサウナに横たわって疲れを癒した。
悦楽と叫び奏でる狂艶歌愛と痛みの融け混ざる露
それから約半月後の12月始め、クリスからのチャットで生理が来ないと告げられた。聞けば、前回の生理が会った日の一週間ちょっと前というではないか。
かなり危険な日に二回もクリスの中に出した事になる。
もうすぐクリスマスの休暇という事でフィリピンに帰るのだが、その時に医者に行ってみるという事だった。
十二月の末には日本に戻って来るので結果はその時伝えると。
年末になったが、クリスからの連絡は来なかった。
一月に入って、もう戻って来たかとメッセージを送ってみたが、返事はなかった。
考えてみれば、クリスの電話の番号は日本の電話の番号だった。詳しくは聞かなかったが、職場で支給された業務用のスマホだった可能性も無くはない。とすると、スマホは日本に置いていったはずだ。
また日本に戻るつもりで、私の連絡先をメモするなりしていかなかったのなら、連絡の取りようがなくなってしまったのかも知れない。
SNSのクリスのアカウントは私と恋愛関係になってから消されていたので、そちらからも連絡できない。SNSとはいってもFacebookのように検索で名前が探せるものではなかったからだ。
あるいは、業務用のスマホという事で特にロックをせず、私とのチャットのやり取りを消さずにフィリピンに戻ったとしたら……
なにしろ「やっと私の奴隷を見つけた」「今度会うときに貞操帯を買ってきて。ハピーが私と会った時しか射精できないようにしてあげる。ハピーなんだから貞操(チャスティティ)を守るのは当然よね。これからハピーの事をチャスティと呼ぶことにするわ」「チャスティのお尻にも指を入れてあげる。射精じゃなく精液を押し出してあげるね。すごく興味がある」なんて事を話し合っていたのだ。そんな内容が他人に読まれたら、とても恥ずかしくてそこでは働けないに違いない。
色々と想像はできるが、とにかくその後連絡は無く、その理由も分からない、という事だ。
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