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吉原ソープ 全身刺青の女

 時期的にインターネットの風俗紹介サイトではなく、風俗専門誌でだったと思うが、吉原のあるソープランドに全身刺青の姫がいると知って興味を持った。吉原で全身刺青がある姫と言えば、ググれば誰でも検索で見つけることができるし、今でも彼女は現役ソープ嬢として働いているから、何もぼやかす必要はないだろう。姫の名は、当時コスモスというソープランドにいた尾崎姫だ。今はサンタモニカというソープランドに在籍している。

 それまでにタトゥーがある女とは何人か経験があったが、全身刺青の女とはなかった。私には、タトゥーや刺青に対する偏見は全くない。それどころかむしろ、体を彩る生涯消えることのない芸術に美すら感じ、またそこに興奮をおぼえるくらいだ。



 刺青の女に興味があったので刺青の写真集やCDを買ったりしていたが、残念ながら絵柄の名称などが良く判らない。だから、件の姫の体を襟元から、腕は肘のあたりまで、足は太腿までを隈なく覆い、妖しく彩る美麗な彫り物の図案が何かということはまったく判らなかった。

 マットプレイが終わり、浴槽から上がった私を尾崎姫は寝台に腰かけさせた。そして私の両足の間にしゃがみ込むと、私の陽物を口に咥えた。ちょうど彼女の真後ろ、私の正面には大きな鏡がある。そこに背中の刺青が映し出された。そこには刀を振りかぶった男が左下の男にいまにも斬りつけようとしている絵柄が描かれている。ほとんどの客がこの場所での口淫を好むのだという。鏡に映し出された刺青が見えるからだ。

 尾崎姫の背中の刺青が艶めかしく踊る様を見ながら口技に一物を任せていると、それはやがて刺青の絵柄の男が振りかぶる刀の力を得たかのように屹立した。私の刀は曲刀だ。左曲がりで、しかも上ではなく少し下に反っている。尾崎姫は寝台に横たわり、両足を淫らに開いて私の曲刀を、そこだけは何にも覆われていない己が鞘に導いた。曲刀は柔らかく濡れた彼女の鞘の奥深くまでぬめりと突き刺さった。


 柔らかに刀身を包み込む鞘の中で私の曲刀は蠢いた。淫鞘の柔らかな感触を味わいながら、私は二度と脱ぐことができない、柔肌と一体化した尾崎姫の薄衣に見入っていた。襟元には宝玉を連ねた首飾り。双つの丸い膨らみを覆いつくす花弁。それは乳首の際まで描かれていた。膨らみの下の上腹部では男が右の方を睨み付けている。その鋭い瞳は何を睨んでいるのだろうか。

 花弁に覆われた片方の膨らみを私は右手で覆った。意に反してその膨らみは硬かった。膨らみの中は詰め物だ。薄衣にから露出している乳首を親指と人差し指でつまむと、尾崎姫は優しくその手を止めた。
「くすぐったいわ。普通にしてね。」
自分ではいつも通りに触れたつもりだったのだが、硬い胸にとまどって指先におかしな力がかかったのだろうか。

 曲刀を鞘から出し入れしていると、やがてその柄元に、悦楽を伴って気が満ち始めた。身を気が満ちるに任せていると、気はついに行き場を求めて曲刀を通り、愉悦の極みと共に切っ先から外に噴き出した。



 尾崎姫は後始末もそこそこに私を寝台に仰向かせると、いたずらっぽく「すぐ舐め攻撃ぃ」と言って、まだ絶頂の余韻も醒めやらぬ私の柔らかくなった物を咥えた。気を放ったばかりの一物は、くすぐったさしか感じなかった。心もまだ淫蕩な気分に浸ることができず、くすぐったさしか感じない半ば拷問のような責めに、私のマゾヒストな精神だけが快楽を感じていた。

 残念なことに、回復に時間がかかり尾崎姫の執拗な口戯で私の曲刀に再び力がみなぎることはなかったが、全身刺青の女性と閨を共にする機会は、この後一度もなく、忘れがたい貴重な経験となった。




    柔肌を彩る華はとこしえに
        消えることなき閨の残り香




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もう一人は女神

 私の中では風俗嬢の天使が二人いる。

 一人は、今は閉店してしまった歌舞伎町ソープランド「ヤングレディ」のあつ子さん。エントリー「初めての女」に書いた通り、童貞を捧げた天使だ。

 もう一人がこれから話をする吉原のソープランド「いろは」の水城さんだ。

 これも昔の話だから店名も源氏名もそのまま書いている。先程調べたが、検索しても出てこないので「いろは」はもう閉店している様だ。



 その日は童貞を卒業した日からほぼ一年後の事だった。
 ある風俗雑誌で吉原にはソープランド紹介喫茶なるものがある事を知り、どんなものか行ってみたのだ。
 今確認したが、この喫茶店は執筆時点の2013年11月現在に存在しているようなので、店名は控える。

 喫茶店のお姉さん(と呼ぶが、いいお年だ)は価格帯毎に分かれているアルバムを持ってきてくれた。
 お姉さんに予算を聞かれたので、大体二万円台でと答えると、数人の子をピックアップして「この子達ならホントに良い子だよ」とオススメしてくれた。
 更に「三万円代だと、もっときれいで良い子がいるんだけど」と付け加えた。

 その頃はバイトもしていたのでそれなりの金はあったが、バイトに明け暮れて金持ちになっている、と言うわけではなかったので三万円代は気が引けた。
 なのでお姉さんオススメの中から一人、美人顔でちょっと妖艶な感じの子を選んだ。
 それが「いろは」の水城さんだった。

 お姉さんは早速「いろは」に電話して水城さんの予約と送迎車の手配をしてくれた。もうこの喫茶店自体が吉原の中にあるので場所を教えてくれれば歩くと言ったが、しつこい客引きもいるので危ないからと、車を強く薦めてくれたのだ。



 ほどなくして車が来た。店に入り待合室で少し待たされた後、水城さんと御対面となった。

 水城さんは写真よりも遥かに美しかった。写真で感じた妖艶さは無い。
 年齢は、喫茶店のアルバムには22歳とあったがそれよりももう少し上に見えた。それでも美しい事には変わりはない。

 後日、ヤングレディのある嬢に聞いたが、風俗店ではどこでも実年齢が本当に若い子以外は、少なくとも3、4歳サバをよんでいるということだった。
 だから実際は25、6くらいだったのだろう。

 当時はそんな事も知らなかったのだ。

 水城さんは物静かな人で、話しかけても口数少なく応える。あまり自分からは話しかけてこない。

 浴槽にお湯が溜まったので体を洗ってもらい、風呂に浸かると水城さんも一緒に入ってきた。
 そして私の腰を持ち上げるようにして一物を水面上に出すと、一物をチュパチュパと音を立ててしゃぶり始めた。「潜望鏡」だ。初めての体験だった。

 やがて一物が硬くなると水城さんはマットを敷いてローションを準備した。水城さんに促されるまま、マットにうつ伏せになると、水城さんは私の背中にローションをかけて、全身で私の背中の上を滑る。マットプレイも初めての経験だ。
 今度は仰向けになる。水城さんの胸や陰毛が私の体をこすり、やがて水城さんが一物をしゃぶり始めた。
 そして、私の上に覆い被さると、生のまま一物を美壷の中に受け入れた。


 実は、水城さんがもう一人の天使となる理由がこれだ。
 童貞喪失からこの日まで、生挿入をした事がまだなかったのだ。

 生中出し童貞を捧げた天使なのだ。


 薄皮一枚隔てるのと生とでは快感が全く違う。水城さんが上下に動く度に、ヌルヌルした膣壁が直接肉棒をこする感触がわかる。スキンを着けていては感じる事がない感触だ。

 それに、相手が美しき天使水城さんだ。興奮は頂点に達して水城さんの胎内に精液を発射。
 水城さんはその時腰を沈めて挿入を深くし、目を閉じてやや上を向き射精が終わるのを待っていた。

 肉棒の律動が収まると水城さんは目を開き、私を見下ろすとフウッと微笑んだ。ニッコリでもなく妖艶な笑みでもなく、なにやら神秘的な感じの微笑みだ。


 もはや天使ではない、女神だ。性愛を強く感じさせる美神ウェーヌスではない。もっと聖性や崇高さをもった女神ミネルウァだ。


 この後もう一度ベッドで、二度目ということもあり、もう少し長い時間女神の聖秘処を味わって精を放った。



  微笑みの女神輝ける麗しき
    秘壷に消えるうつしよの胤



 今もし目の前に当時の姿のままで水城さんが現れたとしても、そして情交に及んだとしても、当時のような感動は覚えないであろう。

 当時はまだ女性経験も少なかったから、女性というものを知らなかった。
 そうでなくとも風俗嬢しか知らないのだ。そして風俗嬢が客の男をどう見ているのかも。

 それだけに感受性もまだまだ高かったはずだ、

 更に言えば、この経験の記憶にも水城さんの聖性や崇高さを強調する形でフィルターがかかっているはずだからだ。


 年を取ると言うことは、経験や知識を豊富にしてくれる。
 だがその一方で、肉体はもちろん、感受性や感動までも衰えさせてしまうのだろう。

 この頃を冷静に振り返ってみれば、まだまだ若かったなあ、と言うことになる。

 だがそれはそれで寂しい気もする。


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初めての熟女

 私の女に対する嗜好にはブサフェチと熟女フェチがある。
 ただいずれにしても一回限りの情交か、付き合うにしても体だけが目当ての関係で、少なくとも本気で好きになる事は、普通はない。

 あと、かなりのデブとか、逆に極度のガリガリなどの、ちょっと普通ではない体にも興奮する。これは恐らくブサフェチの延長だろう。

 今思えばブサフェチはエントリー「哀れな女」の典子が原因だ。ブサイク女の典子に中出しを強要され、もし妊娠していたら結婚だと迫られた体験は、まだ21歳だった私には強烈だった。

 それがトラウマにはならず、逆にブサイクとのセックスに、それも特に中出しすることに強烈な興奮を覚えるようになったのだ。

 多くの男が相手にしたくないような女なんかに一物を勃たせてヤっている自分がいる状況、そして中出しの結果ブサイクとの間にできてしまう、という事態になる可能性がある状況に興奮する訳だ。



 そして今回は熟女フェチのきっかけとなった話だ。

 これも昔の話でまだ20歳の頃の事だ。ソープランドの聖地、吉原にも格安店がいくつかあるが、調べた範囲では一番安かった「ピンポン」という店に行った。

 フリーでついてくれたのが「桜」さんという嬢だ。

 ピンポンは今でもあるが、これは昔の話で、ここに出てくる桜さんはもういない。今もし「桜」という源氏名の嬢がいてもそれは別人だ。
 だから店や源氏名をそのまま書いても問題はあるまい。

 桜さんは細身で、多分年齢は30代後半以降。40近いか、もしかしたら40代に届いていたかもしれない。
 顔の雰囲気は朝丘雪路になんとなく似ていた。

 19歳で初体験して以来、何度かソープに通っていたが、格安店かせいぜい大衆店ばかりだったので、いつも嬢の方が年上だった。
 高級店ですら実年齢で同い年を探すのも難しかったろう。
 だが桜さんほど年上の、熟女と言える年齢の嬢は初めてだった。

 格安店で時間も短かったので、ピンポンではマットなし。浴槽内のプレイも無く、体を洗ってもらい一人浴槽に浸かる。その間に桜さんが自分の体を洗いベッドの準備。
 準備が整ったところで風呂から出てベッドに横たわる。大体どこでもこのパターンだ。

 そして桜さんが生フェラをしてくれる。そこで感じはじめたのだが、他と同じようなパターンで進んでいるのだがなにかが違った。

 しばらくそれがなんだろうと考えていると、はたと気づいた。いつもよりリラックスできているのだ。今までの嬢より遥かに桜さんの年が上だったからだろうか、何となく安心感というのか、ちょっと上手く説明できないがそんな感じだ。

 もう一つは、自分よりも遥かに年が上の、人生経験も豊富な女性が私のペニスを口に含んでいる、という事に興奮していた。

 一物がそそり勃つと、桜さんは「上がいい?下がいい?」と訊ねてきたので、下で、と答えた。

 桜さんは私の上に跨がり、生のまま肉棒を熟れた蜜壷に迎え入れた。

 生挿入の気持ち良さに加えて、遥かに年上の女性が一物を生で喰わえこんでいる状況に私は激しく興奮した。
 
 桜さんは腰をゆっくり動かしていたのだが、数分しかもたずに私は桜さんの中に精を放った。瞬殺だ。
 
 熟女の中に、若造の体液がドクドクと吸い込まれていくのだ。発射しながらも私は興奮していた。

 桜さんは精液の始末をしながら「慣れてくればもっと長くもつようになるからね」と言った。

 桜さんは年齢的にベテランだが、数分でイってしまえばベテランでなくとも私に経験が少ない事は判る。


 童貞喪失以来ソープに行くには行ったが、数ヵ月に一回のペースだ。しかもほとんどが新宿の今はもう無くなった格安店ヤングレディでスキン着用ばかり。
 生は一度だけ吉原の大衆店で経験があるだけだった。
 だから初体験から一年半ほど経っていたが、まだこの時は経験が少なかったのだ。




  古木とて若枝かなわじ我が上の
    踊る桜に散らさるるかな




 熟女とのセックスの興奮を知り、私は熟女フェチとなった。

 ただ私の場合、熟女という人生の先輩が遥かに年下の若造に、肉体関係という男女間の究極の関係を許し、更には精まで受け入れるという状況に興奮する。
 あくまでも性的興奮を喚起するシチュエーションなのだ。
 だから熟女を本気で好きになる、という事は、普通はない。

 一方、どこかで読んだのだが一般的な熟女フェチは、年上女性への甘え願望や、母親の代理的存在を満たす嗜好らしい。
 恐らくこういう人達なら、本気で熟女を好きになる事もあるだろう。
 もっとも「好き」といっても普通の愛だ恋だのとは違った感情ではあろうが。

 なので、私の熟女フェチは一般的ではないのかも知れない。


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これって?

 「ヤングレディ」での出来事である。この頃はどんな嬢が出てくるかというのが楽しみで、リクエストは一切無くフリーで入るのが常だった。その時ついてくれたのが、マリさんだった。初回はなんという事もなく、ただ話も合ったし、ちょっといい感じの嬢だったのでしばらくして再度マリさん指名で入った。
 その時、マリさんは唐突にこんな事を言い出した。「今、ここのお店の子と賭けをしてるのよ。6月までに、先に結婚できたら10万円もらえるの」
 その時が12月だったから残り半年で出会ってスピード結婚するしかない。あまり長い時間だと実現性が高くなってくるので賭けとしてはこれくらい無茶でちょうど良いかもしれない。

 やる事を済ませて残り時間をくつろいでいると、マリさん突然「ダブルにしない?」と言い出した。お金がもう無いと答えると「いいの、サービス料一回分だけでいいから」ってマジですか。でも結局お言葉に甘えてダブルでもう一回マリさんと絡み合った。

 こんな事は一度限りだろうと思いながらも、またもやマリさんを指名した。ところがその時もサービス料は一回分だけでダブルにしてくれた上、「あたしお昼までだから今日より一時間早く来てくれたらトリプルでゆっくり出来るわよ」ホントですか。

 結局その次の時、マリさん持ちでトリプルの時間をゆっくり満喫してしまったのだ。馬鹿な事にそれまで気づかなかったのだが、こういう店ではサービス料は嬢の取り分、入浴料はお店の取り分だ。つまりトリプルにした場合一回分のサービス料12,000円は入浴料4,000円3回分の12,000円に全て消えてしまう事になる。ちなみにこの頃は「ヤングレディ」も普通の格安店並の料金になっていて、もはや9995円ではなかった。
 この事をマリさんに言うと「あなたとゆっくり出来るならいいの。これで今日は上がるから他の嫌なお客さんの相手しなくても済むし」

 嬉しいような怖いような、だったが結局その後3~4回ほどマリさんの自腹で遊んでしまった。その後、怖くなった訳ではなく単に他のお店でも遊びたくなり「ヤングレディ」にあまり行かない日が続いた。マリさんともそれっきりになってしまった。

 それにしてもマリさんはなんでそこまでしてくれたのだろう。指名を取るためなら、自腹にして稼ぎが無くなってしまうので意味はない。気になるのは例の結婚の賭け。もしかしたら賭けに勝つために私と結婚しようと、そこまでしてくれたのかもしれない。
 適当な時期を見計らい、ウソでも「あなたの事が好き。だから自分で入浴料を払ってでもあなたといたかったの」とかなんとか言って、万一断られたら「なら今まで私が出して来たお金全部返してちょうだい」のような展開も考えていたかも知れない。
 もしそうだとしたら、あの後もマリさん通いを続けていたらならば、マリさんと結婚していたかも知れない。仮にそうなったとしてもソープ嬢が客と本気になるとは思えないし、結局は賭けのため。それに自称年齢で私より1歳年上、たぶん本当は4、5才上(他のソープ嬢によると普通は3、4才サバを読んでいるらしい)の元ソープ嬢姉さん女房が、一介のサラリーマンの給料に満足できるとも思えない。いずれ離婚する事になっただろう。

  こはいかに嬢の自腹で長遊び
    真意(おもい)知ること今やかなわず


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初めての女

初めて女を知ったのは19歳の春。一浪して都内の某大学に合格した私は自分へのご褒美としてソープランドに行く事にした。残念ながら中学・高校と「彼女」には縁が無かった。浪人中は女と交際するなどという不謹慎な事もできず、この年まで童貞のまま過ごして来たのだ。
 とはいえ、浪人生活でバイトなどできるはずもなく、「小遣い」という形で親の脛をかじったわずかばかりの金が少々あるだけ。とても高級店などというところには行けないし、数万円程度の大衆店ですら手が出せない状態だった。もちろん合格祝い、という事で親戚からまとまったお金をもらってはいたが、そういうお金を風俗につぎ込むこともしたくなかった。

 そんな時たまたま読んだ風俗誌で「風俗紹介所」というものがある事を知り、ある紹介所に電話をして新宿で一番安いソープランドはどこか訪ねた。風俗誌を見ても、格安店と呼ばれるところで1万数千円が最低額だから、これを切るようなところは無いだろうと思っていたらその紹介所から思いもしなかったほど安いソープを教えられた。新宿の今はもう無くなってしまった「ヤングレディ」という店だ。総額で9,995円。この半端な金額の理由は後で。

 破格の格安店なので女の子は期待できない、と紹介所の人に言われていたがこの際文句は無い。童貞喪失の期待に胸を膨らませて早速新宿に向かった。
 フロントで胸が大きめの子とお願いし、待合室で待つ事5~6分。フロントのお兄さんに呼ばれて対面したのはあつ子さんという20代後半くらいの嬢だ。胸は確かに大きいが、お世辞にも可愛いとは言えない。これは格安店だから仕方がないだろう。当たる可能性もあるがハズれる率の方が高い。

 あつ子さんに体を洗ってもらい、ベッドでなすがままに。ペニスにコンドームを被せられ、次にあつ子さんの口がその上を覆う。同時に玉をそっと指先で刺激され思わず「アアッ!」と声を上げた。やがてあつ子さんが私の上にまたがった。あつ子さんの中にペニスが吸い込まれていくところが見えた。ついに童貞喪失。
 あつ子さんは私がほとんど未経験か童貞と判ったようでゆっくり腰を動かした。初めてのヴァギナの感触は、ペニスが生暖かいものに包まれている感じと、根元だけが締め付けられている感じだった。

 下からあつ子さんの大きな胸を目に焼き付けながら持ち上げるようにして揉みしだいているとやがて下半身に込み上げてくる独特の感じに襲われ、それが爆発した。射精の瞬間「アッアアアッッ!」と喘いだが最後の一滴まで発射し終えてもあつ子さんは動きを止めなかった。
 このまま抜かずに二発目狙いができるかなと思ったが、しばらくするとペニスが萎えはじめた。あつ子さんは「あれ、柔らかくなっちゃったね」とコンドームを確認して初めて私がイっていた事を知った。「イっちゃってたんだね。すぐに柔らかくならなかったから、イったの判らなかったよ。さっすが19才」と言ってあつ子さんは私に微笑んだ。
 私にとってそれは天使の微笑みだった。ソープ嬢でも、可愛くなくてもそんな事はどうでもいい。あつ子さんは今でも私の心の中の天使である。

  初めては遊女なれども忘れ得ず
    とわに残れる天使の微笑み

 ところで、9,995円の謎(という程でもない)だが、普通9,995円と言われてちょうど出す人はいない。ほとんどの人は一万円札を出すだろう。すると5円のお釣りなのだが、あつ子さんからもらったお釣りはピンク色の紙の小袋に入っていた。その袋に印刷されていたのが「ご縁がありますように」
 なんともくだらない駄洒落であるが、この手のお店は意外と縁起かつぎを大事にするところが多い。それを考えると、なんともシャレた趣向にも思えてくる。


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プロフィール

濡摩羅憲孝

Author:濡摩羅憲孝
濡摩羅 憲孝です。
セックス大好きで激細から激デブ、美少女から超ブサイク、熟女、障害者、外国人と、数々の色々な女を抱いてきました。
なのでどんな女性でも抱ける自身はあります。
色々な理由で男性に縁の薄い女性の方、いかがですか? 一夜の愛情を込めてお相手いたしますよw
まだ独身ですので、もし一夜明けた後で私に強い感情を抱いてしまった場合はご相談に応じる事ができますw

プロフ画像は右が私でございます。左は「その時のお相手」ですのでお間違えのなきようw

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