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札幌テレクラ。アウェイとアウェイ

 まだ9月の終わりだったとは言え、いましがた東京から着いたばかりの私にとって早朝の札幌は肌寒かった。あいにくの曇り空のせいもあるだろう。
 時刻はまだ9時少し前だったと記憶している。札幌には友人達と会う約束があって来たのだが、その約束は夕方。また二泊の予定で来ていたから、ホテルは予約してあったがチェックインは3時以降。だからまだ6時間も空きがあった。

 こんなにも早い時間に着いたのは早割得という航空運賃の割引サービスを使ったためで、空き時間の事は予め折り込み済みではあった。その間、適当に街をぶらぶらして昼飯時になったら適当に店を見つけてゆっくり食事をして、などと考えていたのだが、予想外の肌寒さに計画の変更を余儀なくされた。

 ファーストフード店にでも入ってコーヒー一杯で暖かくなる時間まで粘ろうと店を探して歩いていると、ある大手テレクラチェーン店の看板が視界に飛び込んできた。

 このころ、テレクラは既にあまり質の良い出会いが出来なくなっていた頃で、長らく利用していなかった。だから時間つぶしにテレクラを使うという発想が、看板を目にするまで出て来なかったのだ。
 確かに個室利用料を考えるとファーストフード店より遥かに高くつく。だがプラスチックの硬い椅子に座って何時間も粘るよりも、柔らかい椅子やマットの上で過ごせるし、エロビデオだって借りて見る事ができる。
 また女の子と会う事が目的ではない。時間的に電話などかからないだろうし、かかってきてもまずサクラだろうが、それは問題にはならない。むしろサクラが時間引き延ばしトークしてくれたほうが良い暇潰し相手になるというもの。

 一瞬の内にそういった事を頭の中で計算した私の足は、次の瞬間テレクラにむかっていた。




 リラックスできるようにマットタイプの部屋を選んで、早速エロビデオをセットし横になる。ヤニと芳香剤の入り混じった独特の個室の臭いが妙に懐かしい。

 30分ほど経った頃だったろうか、電話器がコールの音を鳴り響かせた。ここは早取り店。コールが鳴るまで誰も電話を取らなかったと言う事は、客は私一人か、他にいても電話目的の客は誰もいなかったのだろう。
 3コールほど鳴ったあたりで悠々と受話器を取った。
「おはよう。電話ありがとう」
「おはようございます」
電話越しの声に街中の騒音が重なっていた。サクラではなかった。だがひとときのセックスの相手探しでも、ましてや彼氏探しでもなかった。
 事情があって会いたいという女だった。

 少し話をして、待ち合わせ場所を決め、早速私はその場所にむかった。
 事情で、という事ではあってもマットの上で時間を潰すよりは女の柔肌を堪能して欲情にまみれたひとときを過ごす方が一層楽しい。
 また、一つ確かめたい事もあったのだ。




 アケミと名乗った女は28歳と言っていたが、それよりもやや老けて見えた。サバを読んでいたのか、老け顔だったのだろうか。だがテレクラ全盛の頃でもこのレベルなら当たりに入る顔立ちだ。
 細身の体でスタイルは良かった。背中まである茶髪が誘惑するように風に揺れている。

 まさかこの北の地で女と淫らな時を過ごすなどとは想定もしていなかったので、ラブホの場所など調べてもいなかった。だが幸いアケミが知っていた。

 ラブホまでの道すがら、アケミに確かめたかった事を聞いてみた。
「アケミさんって○○県の人ですか?」
「え?分かりますか?もしかして憲好さんも?」
 予想通りだった。
 私は生まれてこの方ほぼずっと東京だったが、両親は○○県の出身だった。だから子供の頃から親の実家を訪ねていて、○○県の方言は聞き馴染んでいたのだ。
 テレクラで話をした時、アケミの言葉遣いやイントネーションに○○県の方言が混ざっていたため、そこが出身ではないかと思ったのだ。

 ホテルまでの道すがらその事を話すとアケミは納得した。
 それが良かったようで、異郷の地で共通点を持つ人と出会ったための親近感、安心感が出たようだ。
 ホテルの部屋に入り○○県のローカルネタなどで盛り上がっていると急速に打ち解け、お互いタメ口となり、アケミは私が理解できると分かって方言丸出しになった。

 ところで、アケミとの会話を録音していたはずもなく、一語一語にいたるまで記憶しているわけでもないので、ここではアケミの言葉は標準語で書いている。

 聞けばアケミも私と同じ旅行者で、北海道在住と言うわけではなかった。たしか一週間前に来たと言っていた。
 お互いにアウェイとアウェイ、という事だ。
 一体なぜまた札幌に来てまで事情の相手探しをする事になったのか、興味はあったが聞かなかった。
 冗談めかして「まさか帰りの飛行機代までつかちゃったとか?」とは言ったが、もちろん「まさか、そんなわけ無いよ。アハハハ」という答えだったし、アケミもそれ以上理由の話はしなかった。




 会話がふと途切れた時、どちらからともなく唇を寄せた。もちろんそれだけでは物足らず、激しく舌と舌を絡ませる。
 お互いの体にひしとしがみつき、背中を無茶苦茶に撫でさすった。

 会ったきっかけは事情でと言う事だったが、たまたま○○県という共通点を持つ二人の中にはそれを越えた甘い感情が芽生えていたのは確かだ。

 旅先での、ほんの一瞬だけの恋人とのアバンチュール。

 その恋は薄く張った氷のなかで燃え上がる炎のようで、自身の熱であっという間に氷を溶かし消えてしまうものであった。だがお互いそれが分かっているからこそ炎を赤い情熱から青白い灼熱にまで燃え立たせるのだ。




 お互いを脱がせあって生まれたままの姿になると、シャワーも浴びずにベッドに倒れこんだ。
 激しく舌を絡めあう。
 やがて私の舌はアケミの首筋から胸元へと下がる。
 乳房は小振りで、その低い膨らみの頂上にやや色の濃い乳首。それを二つとも丁寧に舌先で転がし、私の唇はさらに下を探る。
 下腹はやや出ていた。そこから薄い茂みに至る。アケミはゆっくり足を開き恭順の意を示した。
 そこからややキツい匂が漂ってきた。
 構わずアケミの秘唇を舐める。
「憲好、大丈夫?」
と問うたのは匂いが強い事を知っていたためか、それともシャワーも浴びていない秘華を舐めたためだろうか。
 どちらでも良かった。匂いも味も堪能していたのだから。
「平気だよ」と言って更に激しくアケミに舌と唇を押し当てると、アケミは両手で私の頭をつかんでアケミ自身に押し付けた。

 アケミの秘華を、とりわけ敏感な蕾を刺激していると、ほどなくアケミは叫び声をあげ、腰を震わせて達した。

「憲好の。。欲しい!」
今達したばかりだというのにもうアケミはねだった。
 望みを叶えてやろうと枕元のコンドームを手に取るとアケミはその手を止めた。
「ね、無しでして。中に。。」
その目は潤んだ様に光っていた。
 僅かな時間の愛を一層燃え上がらせるために究極の形での結び付きを願っているのだ。

 私は頷くとコンドームを投げ捨て、硬くいきり立った肉棒を生のままアケミの中に突き立てた。

「アアァッ!憲好の、イイッ!」
アケミは大声で叫ぶと私の首をしっかりかき抱き、唇を押し付け舌にを絡めた。

「ウウゥ、ウウゥ」
腰を突くとアケミはうめき声をあげたがそれは私の唇で塞がれてくぐもった声にしかならなかった。

 ようやくアケミの腕がほどかれると、騎乗位、バック、側位と体位を変え、再び正常位になった時アケミは既に三、四回達していた。
 私の我慢も限界が来ていた。
「アケミ、イクぞ!」
「いいよ!憲好のを、中に!!」
 私は堪えていた愛情を一気にアケミの子宮に噴き込んだ。



 アケミは私の傍らで、顔を私の胸に押し付けて余韻に浸っていた。
「ねえ、憲好。好き。。。」
「俺もアケミが好きだ。愛してる」
アケミが起き上がった。視界一杯に切なげな表情のアケミの顔が覆う。
 一瞬の後、私の唇はアケミのそれで塞がれた。



 ちょうど昼時になり、ルームサービスで食事を頼んだ。その後アケミからもう一度の誘いがあり、私はそれを受けた。

 アケミの秘華には、私が少し前に放った愛情の匂いと味が混ざっていた。




「今日は楽しかった。ありがとう」
「私も憲好と会えて良かった。彼氏としてる感じがして凄く良かった。
まさか北海道で○○県もらうとは思わなかった 」
と、アケミはまだ下着を身に付けただけで、露になっている下腹をさすった。その中では私の無数の愛情が泳いでいるはずだ。
 私の両親が○○県なので、私の胤も○○県民の胤と同じ事だ、という意味だろう。




  
  幽幻華異郷に閃く一輪の
    咲いた証しは同郷の胤






 ホテルの前で、じゃあ、と別れた。
 もちろん、連絡先を教えあおうとか、今日は大丈夫な日だったのか、などと無粋な事は言わなかった。

 異郷の地に咲くアバンチュールの華は萎れない。一瞬のうちに青白い炎を上げて燃え上がり、そして萎れる事も枯れる事もなく、一瞬のうちにただ消え去るのだ。
 だがその強烈な光を伴う炎は二人の心のなかに永遠の残像として残り続ける。
 無粋な事をしては、その残像までも消え去ってしまう。




 不思議な運命に導かれて北の異郷で出会った恋人同士はお互い背を向けあうと、振り返る事もなく他人同士へと戻っていった。
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濡摩羅憲孝

Author:濡摩羅憲孝
濡摩羅 憲孝です。
セックス大好きで激細から激デブ、美少女から超ブサイク、熟女、障害者、外国人と、数々の色々な女を抱いてきました。
なのでどんな女性でも抱ける自身はあります。
色々な理由で男性に縁の薄い女性の方、いかがですか? 一夜の愛情を込めてお相手いたしますよw
まだ独身ですので、もし一夜明けた後で私に強い感情を抱いてしまった場合はご相談に応じる事ができますw

プロフ画像は右が私でございます。左は「その時のお相手」ですのでお間違えのなきようw

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